撮影写真より


京都市バス特206系統。90年代前半と00年代前半に設定されていた206系統の支線。うちここでは後者を扱う。
経路は普通の206系統(東山通り経由)と全く同じ。東山仁王門で突然東大路通りを離れ、疎水沿いと二条通りを通り、東山二条であっという間に東大路通りに戻りそのまま京都駅に引き返す、という実質的には206系統の増発便。その割にダイヤは不規則で、初期は朝が多いものの時間が経つにつれて減っていき、昼過ぎにはもう終了。改正の度に減っていき、末期になると朝や午前中に3便程度運行されるだけだった。
終点に設定されていたのは親系統である206系統が唯一経由しない京都会館美術館前。しかしその名前の割に、他の同バス停よりも随分離れた東山二条交差点の東50mあたりの場所にあったため、バス停としては実質東山二条だった。ループ系統のため、終点といってもここを過ぎるとすぐ東大路に戻る。
担当は206系統の烏丸と異なる梅津、それも古い車ばかりが使われていた。この系統の復路はそれこそ206系統と全く同じため幕も206系統のものだったが、このおかげで簡単に見分けが付いた。100系統の運用の合間に運行されていたため、写真のようにヘッドマークを付けっぱなしのまま運行されることもあった。
本系統は05年に廃止。減り続けたが故に末期はかなり地味な存在だった。現在、東大路方面の増発バスとしては、経路も停留所もかなり異なるものの「祇園Express」が実質的な後継となっている。