江若バス高島今津線

沿線の白髭神社の祭礼に伴う臨時バスとして年1回この日だけ運行する路線。この手の臨時バスというのは普通は貸切扱いだが、その割に公式サイトや車内路線図などには年中常に記載がある。この路線はれっきとした乗合の路線バスで、そのため行き先表示や車内放送もちゃんと用意されているし、どこの停留所でも乗降できる(貸切扱いでは特定のバス停にしか停まらない)。年に1日だけ運行という点では免許維持路線といえるが、その当日は20〜40分間隔という結構な高頻度で運行。
路線名は高島今津線だが、現在の運行範囲は安曇川駅北小松駅。他にも途中バス停に「国道高島」というところがあったり*1、路線図にはない「小松ビーチ前」というバス停が運賃表のデータ上にだけ存在していたりする*2ことから、路線自体ははるか昔に運行していた三条京阪近江今津のなれの果てで、20年近くも前の運賃表データを今も使い続けていると思われる。

北小松駅と江若バス。北小松駅には現在乗り入れる路線バスはなく、また旧志賀町域の路線バス自体が既に殆ど廃止になっており、まともな路線バスは高島か小野あたりまで行かないとない。臨時なので標柱もなく、駅構内の片隅に立て札が置いてある程度。


貸切扱いの臨時バスなら「江若交通」のように社名表示になるところだが、乗合なのでLEDでも前後面・側面とも専用表示が用意されている。どちらも1年のうちこの日1日しか見られない限定仕様。

*1:並走するコミュニティバスのバス停名は老人ホームの「陽光の里前」。沿道は93年頃のバイパス開通により旧道に格下げ

*2:鵜川〜北小松駅間、恐らく高島・大津(当時志賀町)市境付近。