DQ9・その9

ラストに備え、スキルを上げまくるついでに、受けられる分の武器クエスト・職業クエストも全てこなす。中でも時間がかかったのが、遊び人レベル40の「会心のボケ×5」、槍クエスト30の「メタルブラザーズの急所を突く×3」武闘家レベル40の「ゴーレムを会心で倒す×10」、戦士レベル15の「くちぶえ会心×3」。全て運が関わっているため十数回ではとてもこなせなく、特に槍はメタルブラザーズの出現率の低さも相まって遭遇も簡単にはいかない。最も面倒なゴーレム会心は思ったよりも早く達成できたが、それでも50体は倒した。
更に宝の地図もレベル40あたりまでの分は全てクリア。低レベルな地図のため敵も弱く宝もどうでもいいものばかりで、大半はボスまで直行。そのボスも徐々に大して苦戦することもなくなった。


こうして秘伝書を集めまくり、多くの地図もクリアした結果、パーティの平均レベルは55〜56あたりまで成長。もういい加減クリアしてしまおうと思い、久々に絶望と憎悪の魔宮へ。途中に三将軍のリベンジマッチがあるものの既に敵ではなく、いずれも2〜3ターンで撃破。
頂上まで登り、いよいよラスト3連戦の始まり。第1試合はエルギオス第1形態。凍てつく波動がうっとしいものの、攻撃が強くないので簡単に終了。次の戦いまでに一旦外に戻って全快・セーブができるのだが、実際に休みなしの3連戦だった6のデスタムーアなどに比べると随分難易度が下がったと思う。
第2試合はあのバルボロス。必ずブレスが来るだろうとすぐさまフバーハをかけたのが正解で、とにかく凍える吹雪を連発。ドルモーアも強力だが単体なので大して驚異的でもない。これが終わったところでもまた外に出られる。
いよいよ第3試合にしてDQ9のラスボス・エルギオス第2形態のと一戦。BGMも専用になっていい感じ。ラスボス技ではすっかりおなじみになったマダンテ+MP全回復・強制睡眠の怪しい瞳・HP500回復の瞑想も期待通りに繰り出してくる。HPがほぼ満タンでなければ一撃死となる痛恨が痛かったが、せいぜいそのくらい。勝っても形態的にこれがラスボスには見えないので、次の戦いの準備をしていたら、ここでラテーラ登場でエルギオスが正気を取り戻し、そのまま終了。
これでエンディング。何気に経験値がもらえるラスボス+日本語表記のスタッフロール+エンディング後にリセットなしでゲーム続行可能、という要素は全てDQ本編ではこれが初めてだったりする。尚、最終成績はプレイ時間が約67時間、戦闘回数は約2000回だった。


最終的な感想としては、やはりこれは本編で出すべきではなかった。ゲームとしての完成度は高いが、如何せん背負っている看板があまりに大きすぎた。シリーズおなじみの要素や呪文特技の度重なる削除、パターン化されて予測できたストーリー、あっけなさすぎてつい疑ってしまうほどのラスボス、これらのマイナス部分も本作が外伝となっていれば、まだ多少ましな評価をされていたかもしれない。しかしそれでも既に300万以上売り上げているため、商業的には一応成功した部類だろう。目標としている1000万はほぼ天文学的な確立になりつつあるが。


しかし発売前から言われていた通り、これでDQ9は終わらない。過去最大級のやり込み要素が待っている。まだもう100時間はプレイすることになりそうだ。