富士山麓

茨城県を巡った翌日、朝から小田急箱根高速バスに乗って御殿場へと向かう。東京には何回も行ったが、東京の手前にある静岡東部〜山梨方面へ行くのは初めて。ここから富士急行バスに乗って富士吉田・河口湖方面へ。山道でもやたら飛ばすから左右に振られて中々大変。かなり曇っていたので、山の上の方にいくと雲が普通に道路にかかっていて濃霧状態。この便はたまたま御殿場よりもかなり手前の三島始発だったため、終点の河口湖駅に着く頃には50ある運賃表が全て埋まった。


河口湖駅には観光客ばかりが集っていた。だが気温が9度しかなく、その影響で雪が積もった富士山への登山バスも運休し、あまり観光できる環境ではなかった。

河口湖の周遊バス。観光マスクのエアロミディをベースに前後を長くするなどの改造を加えた車両。フロントは飾りのボンネットが付いて1m近くフロントオーバーハングが長くなっており、見るからに運転しにくそう。

補助金のおかげで山梨県内にはCNGバスがやたら多い。富士急バスのCNG車は下に5cmほどだけ開く窓が特徴。何気に珍しいKL-代のツーステップ車でもある。
バックを見ての通り、高山地域だけに雲が低い。この時は雨上がりの曇りだっただけに尚更。富士山とか見えたもんじゃねえ。

CNGだけじゃなくハイブリッド車も導入、しかも標準尺車。

今は亡きレインボーノンステップ9m車をレトロ調に改造した、山中湖周遊バス「ふじっ湖号」。普通は行き先表示がLEDになるところを、色を合わせるためか年式に反して方向幕を採用したのはかなりプラス点。


富士吉田から今度は甲府行きに乗る。どうやら富士急バスグループは発進時の指差確認が徹底されている模様。最近はこういう安全喚呼を怠りがちになる中なのでこれも評価できる。

甲府周辺のバスは山梨交通。ほとんどがいすゞの中型車ばかりだが、やはりここにもCNG車。親会社の国際興業よりも導入が早かった。

こちらが旧塗装・旧仕様。メッキバンパーに前後とも同じサイズの方向幕が特徴だった。


今度はここから名古屋に飛び、一晩明かしたあと家路に就く。

名古屋市バスの今年の新車。とうとう名古屋市も今年から無塗装ホイールになってしまったが、相変わらずサイドミラーは観光バス用のまま。


帰りは新名神経由になった名神ハイウェイバス超特急便に試乗。特にこのときは名神の集中工事が始まっており、新名神経由の効果は覿面。名神上の走行区間である草津〜京都南の区間も工事区間で1車線規制だったが、なんとか渋滞は回避できた。逆に特急便は1時間以上の遅れが…。