京都〜大阪間の交通手段・正統派編

なんか今更な感がするけど。もっと詳しいことは専門家にでも聞いてください。

阪急京都本線
河原町・烏丸・大宮〜十三・梅田間390円/河原町〜梅田44分(特急)

京都〜大阪間で最も安い手段が阪急。京都の中心地である四条通りから西京区の桂、大阪府北部の高槻市茨木市を経由し、歓楽街・十三で神戸本線宝塚本線と合流し梅田へ向かう路線。「マルーン」という紫に近い濃い茶色の外装色が特徴的。金券屋で売られている回数券を使えば更に数十円、特に土日は店によっては100円近く安く乗れる。
優等種別として、平日朝夕に運行する通勤特急と全日昼間に運行する特急の2種類があるが、どちらも停車駅数自体は同じ(土日朝夕は、両者の停車駅を組み合わせた快速急行が最速種別)。特急がコンスタントに停まる分、通勤特急は若干京都寄りに停車駅が多い。所要時間は通勤特急が梅田〜河原町間を47分、特急は44分となっている(快速急行は45〜48分)。通勤特急の方が若干長いのはラッシュ時の運行ということもあり各駅での停車時間に余裕を持たせてあるため。
車両は公衆電話付き転換型クロスシート(前向き座席)の専用車「6300系」が充てられているが、普通の横向きロングシート車の運用も少なくない。又、前者は終着駅で座席を自動で一斉に転換するのだが、たまに転換されてない時があるのでめんどくさい。

JR京都線
京都〜大阪540円/京都〜大阪間29分(新快速)

企業としても路線としても阪急の永遠のライバル。京都駅は京都市の中でも若干南側にあるが、バス路線は河原町よりも豊富。JRだけに運賃は私鉄よりもかなり高めだが、これでも実は大阪近郊区間の割引運賃が適用されている。ちなみに平日の10時〜4時と土日終日に使える時差きっぷを使えば実質200円引きとなり、私鉄に対して運賃面からも一気に有利になる。
脱線事故以来安全運転重視のJRだが、現在も新快速は最高130キロ運転で京阪間を29分で結ぶ(途中停車は高槻と新大阪のみ)。快速でも34分、各駅停車で阪急の特急と同じ44分。そりゃこちらは複々線+駅間距離が長いから…。
新快速はこちらもクロスシートの「223系」という電車が使われる。アルミの車体が眩しい車両だが、妙に車内がよく小便臭く感じるのは自分だけ?

京阪本線
三条・四条〜京橋・天満橋・北浜・淀屋橋間400円/三条〜淀屋橋間51分(特急)

上2路線に比べると些か地味な感が拭えない京阪。上記路線が淀川より西側を通るのに対し京阪は東側を走行する。沿線には電機メーカーが並ぶ守口市門真市、京阪が開発した住宅地が多い枚方市がある。
2路線に比べ曲線区間が多く、天満橋萱島間の複々線以外ではどうしても速度が出せない。優等種別である特急で三条〜淀屋橋間約51分(始発駅の出町柳からだと約54分)、平日朝夕に運行する最速種別「K特急」でも約48分(出町柳から約51分。尚、K特急は朝の京都→大阪では通常便より1駅停車駅が多い)と、大きく水をあけられている。
そこで京阪は昔から車両を豪華仕様にして阪急やJRとの差別化を図っている。通常車両の緑のツートーンカラーとは異なる橙×赤のカラーを纏う特急専用車「8000系」と1編成だけ残るその先代車種「3000系」は全席転換型クロスシート(阪急やJRは扉直近や車両末端部は転換しない、又はロングシート)に公衆電話(阪急と異なり個室)、テレビ(別名「テレビカー」5号車の京都側末端部に設置。チャンネルは車掌次第だがよくNHKの衛星が映ってる。当然地下線内では映りが悪くなる)、二階建て車両(4号車。後の改造・新造車両のため内装などが他車と異なる)を装備。窓もロールカーテンではなく横引きカーテンとなっている。しかし、相次ぐ特急の増発のため最近は普通のロングシートでの運用が多くなっており、無論「ハズレ」と言える。ちなみに運用は駅の時刻表で確認できる(扉枚数2枚なら専用車、3枚なら普通車)。