平成17年度末 自動車交通関係移動円滑化実績等について

この記事に県別ノンステップバス導入状況とノンステップ所有台数ベスト30という資料が添付されている。ちょっと見てみよ。


まず導入状況では、やはりというか東京都が43.33%で断トツのトップ。その次が意外や意外、28.46%をマークしたここ京都府。但しノンステップ車のうち4分の3は京都市交通局の車両で、総台数も半分が京都市バス。さすが都道府県庁所在地の人口集中率第1位。京都府なんて京都市がなかったらただの田舎に過ぎん。尚その次は28.18%の埼玉で、ここは幾つもの事業者がそこそこの台数を導入してるからまだ分かる。
三菱と日産ディーゼルが最初に量産ノンステップ車を発表してから間もなく10年を迎えるが、未だにノンステップ車0の県が3県ある。本土からの中古車に頼る沖縄はまだしも、大分と秋田は何故にこんなに少ないのか?その秋田に隣接する岩手と青森含め東北の他県も少なく、広大な東北全体では100台もいない。
導入台数1台以上での最低はその青森(0.23%)だが、その次が日本一の西鉄バスを擁する福岡(0.54%)。西鉄は毎年ワンステップばかりを導入し、ノンステップを殆ど入れない為にこうなった。一番最初の導入から2次車の導入まで5年もあった。北九州市営とかはコンスタントに入れてるのに何故ここまで拒むのか?
意外と健闘してるのが四国。3県が10%超えで、残る高知も10%目前まで迫っている。尚、このうち殆どの車両が日野レインボーHR(9m&7m)で、それ以外のメーカーも中型ばかり。大型ノンステップは徳島市営に僅かにいるだけ。


導入事業者では、1位の尼崎市営は唯一の7割超えで有名。実際尼崎にいててもツーステップの市バスはまず見ない。その他2位・3位・11位・26位の京王グループ、4位・7位・8位の東武グループ他、関東大手私鉄系事業者の上位が目立つ。ここでも京都市バスが10位に食い込んでいるが、これ含め関西上位陣は全て公営とはこれ如何に。
地方では北鉄バスが14位、エアロスターノンステップの開発に協力した旭川電気軌道が18位と健闘。四国トップは21位の伊予鉄だが、前述の通り全車日野レインボー。中部ではオムニバスタウン浜松を走る遠鉄バス名古屋市営やジャストラインを抑えトップに。
九州で唯一気を吐く熊本からは熊本市営が28位にランクイン。市営・産交・熊電・熊本バス合わせて76台は九州では断トツ。