実は初の中古車でもある


これが最近話題の市バス初のLED車。元は認可も下りてほぼ決定的だった路線バスの新規参入を前頭にエムケイが同型車を二十数台導入したものだが、京都市に阻まれて参入撤回。車両の大半をリースすることになったのだが、その借入元こそ、参入を阻んだ大元の市になったとは…。
でこの車両、元の塗装はわざわざ公募で選んだという、路線バスの塗装としては珍しい紫ベースのデザインだったが、見事なほどお馴染みの鴨川×高瀬川の市バスカラーに変貌。車内は次停留所表示器/音声合成装置こそ今年の新車と同じ物だが、あとは全く異なる。床張りにシート柄、押しボタンに換気扇など、市バスの同車とはだいぶ違う。市バスとしては久々にロールカーテンを装備しているのも特徴。テールライトも2分割だが、個人的にもう新車に見慣れてあまり違和感がない。新調された出入口ピクトグラム表示は、今のところ17年度導入の三菱車にのみ付けられているもの。恐らく来年以降他社製車両にも付けられるはず。
最大の特徴であるLED表示、市バスは系統番号の地色で路線形態を表している為、橙しか表示できないLEDを入れず、これまで頑なに方向幕にこだわってきた。今年の新造車全てが方向幕なのは大手ではもはやここのみ。もうそんな地色とか気にしてる人なんてあまりいないような気がするが…。
そしていざLEDの市バスを見てみると、やはり違和感ありまくり。写真は回送だが、実際は系統番号が狭かったり、経由地の部分が少々デカかったりと方向幕より見にくいけど、これはこれでよしとしましょ。
もうこれで来年の新車からLEDを本格導入するんでしょうな。新造幕車の最後の牙城だったのだが…。